早朝テレビ観戦〜フィギュア〜


今週は、水曜の早朝にチャンピオンズリーグの決勝トーナメント初戦アーセナルvsマドリーをテレビ観戦し
その後トリノ五輪のSPを見る。
荒川、コーエン、スルツカヤが完璧な演技をして全員66点台というハイレベルな争いかつ、
SPでは点差がつかなかったことでフリー勝負になった。
以前の方式であればSPは1位に0.5点から0.5点刻みとなり、フリーでは1位の1点から1点刻みとなるため
4位以下の選手には自力での逆転が不可能な仕組みであったが、今の絶対主義的な得点方法では
逆転も可能。とはいえ大技をもたない村主が逆転するには完璧な演技をして他の選手のミスを待つしかないのだが。


木曜日早朝もCLのバルサvsチェルシー戦をテレビ観戦。老体に早朝のテレビ観戦は応えるのだが、
しっかり目が覚める


そして、本日朝。今日はフリー演技だし各選手の出場予定時間も事前にわかっていたのでもう少しゆっくり起きる。
が多少寝坊。。。第3組の後半にさしかかっていたので、安藤の滑走順は終わっていた。
チャンネルをザッピングするとニュースで4回転失敗の事実を目にする。やっぱりか・・・
練習でさえほとんどうまくいかない技を大舞台で成功するほどのカリスマ性も勝負強さもないよなー。
あげくかなり息をきらしてインタビューに答えていたのを見ると、、、練習不足もわかるよな。
まぁ、結局ヒロインだなんだと持ち上げられて練習などでも集中出来る環境を奪われ、その輝きを失ってしまったのは残念。
テレビ局のスポーツ選手使い捨ての犠牲者だと思う。
バンクーバーでは浅田がエースになっていて安藤はリラックスして良い滑りが出来ることを期待しております。


そしていよいよ最終滑走の直前練習。荒川は普通にジャンプを決めている。スルツカヤは相変わらず流しているだけのような
練習。SP一位のコーエンはジャンプを失敗しまくり。良くないこととは思いつつコーエンの失敗を期待してしまう。
そしてSPでジャンプをぽんぽん決めていたグルジアの選手が思い通りの演技を出来ずにいよいよコーエンの順番。
もしコーエンやスルツカヤがノーミスの演技をしたら荒川の逆転はないだろう。テクニカルエレメンツで同等なら
プログラムコンポーネンツという微妙に曖昧さの残る採点の中で荒川の点は抑えられてしまうのではないかと・・・
しかし、コーエンはある意味自分の弱さを乗り越えられなかったというか、予想された展開とはいえジャンプを失敗。
特に最初の2回は共にコンビネーションジャンプのためかなりの失点を喫していると思われる。
その後は立て直したものの120点に届かず。荒川にチャンス有りどころか村主も完璧な演技をすればメダルに手が届くかも・・・
しかしコーエンの2度目のジャンプ失敗は両手ついてるけど転倒扱いではないのね。しりもちが転倒による減点の基準なんだろうか。


そして荒川。ほぼ完璧な演技。3−3を回避したりひとつ2回転になったものの、NHKの刈屋アナウンサーの
「パラヴェーラ競技場、本日初めてのスタンディングオベーション!!!」
そして125点という高得点で首位に立つ。クールビューティーと呼ばれる荒川にして高得点にびっくりしている表情が
印象的でした。
そして村主、見た目には大失敗のないものの点が伸びない。フリーだけの得点でもコーエンを捉えられない。
うーんやっぱり全日本選手権の点が出過ぎだったのかしらん?


そして最終組最終滑走。女王イリーナスルツカヤの登場。おそらく日本中がスルツカヤの失敗を願っていたと思う。
スポーツを愛するものとして本来は他人の失敗を気にしちゃいけないなーんてきれい事は頭の中には1寸のかけらも残っていない。
お互いが全力を出し合ってそれで負けるなら仕方がない。。。なんてことは選手本人しか言ってはいけないことだと思う。
傍観者が軽々しく仕方ないとか言ってはいけない。応援するものとして、ある特定のひいきの選手に最高の結果を得てほしい
と思うことはそんなに悪いことではなく自然なことだと思う。


そしてスルツカヤの演技が始まる。いきなり最初のコンビネーションジャンプが単発に。そして更にコンビネーションに失敗。
なぜ?単なる失敗??それともエレメンツが1.1倍になる後半にコンビネーションジャンプを多く入れて得点を稼ぐつもりなのか???
頭の中に様々な思いが巡る。しかし運命の3回転ループの失敗により僕の想像は杞憂に終わった。
やはり人間。その瞬間ガッツポーズをしてしまうのはしょーがない偽らざる自分の感情です。
スルツカヤの演技後の表情は固く金メダルは荒川に。日本人・アジア人初のフィギュア金メダルの偉業達成。
トリノのオリンピックの女神は荒川静香にキスをしました」の名調子。


キス&クライに引っかけている狙いが見え見えの文句ではあるものの、通常の実況が落ち着いているだけに
アナウンサーの興奮した声が人々の胸を打つんだろうな。
アテネでの「伸身の新月面が描く放物線は栄光への架け橋だ」に続く名文句として残っていくんでしょう。
しかし刈屋さん。ある意味引きが強いよね。オリンピックって放映する局とアナウンサーが一致しないので
アナウンサー個人の引き強さに関係していると思うのですが・・・
今回のフィギュアが民放の誇張・格闘技チックな実況でなされていたらと思うと・・・
民放のビデオ素材も全て刈屋さんの実況なので落ち着いてニュースが見れますね。
うーんスポーツの神様も落ち着いた実況を求めているのかな?なんて考えてしまいます。
スポーツの4年間の1瞬をバラエティ番組の芸人のネタ同様の扱いをするどあほうな芸人やスポーツシーンよりも目立ちたがる
実況、解説になってない解説者が多くなっているこの世の中で「実況の良心」に名シーンが巡ってくることは良いことだと思う。