仕事も忙しくてなかなか記入していなかったのだが、
楽天田尾監督更迭問題に関して書いておきたい。

楽天はシーズン開始前100敗するかどうかと言われていたチームだった。
当たり前である。12球団で唯一2軍戦力で戦わなければならないのだから。
そもそも新球団なのに他球団はなんの協力もせず、近鉄オリックスからも
26番目〜50番目の選手しか与えられていない。磯部と岩隈が楽天にいるのだって
まあ選手の我が通った結果でしかなく、今回の新球団創設に関して
システムとしてはボロボロだった。

チームとして選手はそろわず、監督は新人。こんな体制を作り上げたフロントの未熟も
まあスタートしたばかりだからしょうがない。まあいろんな記事から伝え聞く三木谷vs田尾の
確執が本当かどうかなんて事は判断基準にしたくない。


ただ監督解任の最終意志決定・承認をオーナーがしたんであろうということと、
野球ではなくビッセル神戸のことを考える限りにおいて、スポーツチームを持って
強くすることは、彼には向いていないと思うよ。
監督をぼこぼこ変える。イルハンなんて故障持ちは取っちゃうし。
ま、清原取りたいってのと同じで客寄せパンダが好きなんだろうけど。
結果昨シーズンは12位と8位。今シーズンは降格争いまっただ中。


一方三木谷オーナーをグレードアップしたアブラモビッチと比較してみると、
確かにチェルシーには既にプレミアにいたので楽天とは比べられないが、
ヴィッセルとは比較出来る。ロマンがチェルシーを買収する前チェルシーはリーグ4位と
やっとの事でチャンピオンズリーグに挑戦出来る程度のチームだった。
なんといってもプレミアはユナイテッドとアーセナルの2強以外はブラックバーンが一度優勝しただけである。
そしてロマンはチェルシーを買った。200億を超える移籍金をポケットマネーから捻出し、
クレスポ、ムトゥ、ベロンなどを買いまくった。監督はそのままでラニエリを一年間使って
その後解任。03-04シーズンは2強からユナイテッドを引きずりおろし、2位に食い込む。
そしてUEFAカップ、CLでポルトを優勝に導いたジョゼモウリーニョを招聘。
しかしながらモウリーニョ獲得前に既にオランダの若きウインガーであるロッベン
現在欧州ナンバー1GKをブッフォン等と争うチェコ代表GKツェフなんか
既にチェルシーと契約していた。


もちろんアブラモビッチが連れてきたわけではない。陰でこそこそ食事したりなど
色々と問題も起こすがピーターケニオンGMの手腕あってこそなんだろうけど
結局アブラモビッチは傍目には金は出すけど口は出さないというパトロン的役回りをうまく演じ
サッカー自体はケニオンとモウリーニョに任せ、結果を出しているところが
ある意味ですごいと思う。たいていはお金出したら口出ししたくなるもんね。
ナベツネなんかも同じで口出ししたがる。あとはヤンキーススタインブレナー
こう見てるとオーナーが権力握って現場介入しているチームに強いチームなしだな・・・


ってことを考えると、彼ら先達の失敗を学習できないミッキーは
やっぱり球団経営に向いていないと思う。
まあ楽天市場との相乗効果なのか、
そもそも金使ってなさ過ぎなのかは置いておいても経営を黒字にした点は
評価されても、それで強いチームを同時に早期に求めるのはちょっとまだ難しい。