人生初のテニス観戦

tvsporteuro20042006-06-06


大学時代テニスサークルに所属していながら、そしてスポーツ好きでありながらプロテニスの観戦をしたことがない。本日は人生初のテニス観戦体験である。場所はパリブローニュの森近くにあるローランギャロス。レッドクレーでの全仏オープンのベスト8の試合をいくつか観戦する。
ルーブル美術館近くの安宿を出てまず向かうはノートルダム大聖堂までお散歩。その後バスティーユまでお散歩。うーん本当はタイミングが合えばバスティユでも良いからオペラorバレエを観劇したかったが、今回はタイミングがあわず断念。バスティーユではアメリカズカップのヨットらしきモノが飾ってありました。うーんヨットレースは観戦することはないだろうなぁ。

そしてバスティーユから乗り継いでポートドトイユ駅下車。降りるとダフィーがいるいる。今後のためにお話ししておこうかと思ったけどめんどくさいし、まあローランギャロスまでの所要時間をよくわからないのでとりあえず会場を目指す。入り口はチケット保持者と当日券売り場の行列にわかれている感じ。今回はネットで事前購入したチケットがあるのでそれで入場。

入場して右手にショップ、そしてセンターコートがすぐ目の前。センターコートに入場する。2階席。1日で45EURO。この後のワールドカップがカテ3で45EUROと同じ値段。2階席、強烈な日差し、もちろん屋根無し。そしてコートに目を移すと選手紹介の後にシャラポワを下したサフィナとクゾネツォワの対戦。サフィナはがんばっていたけど1stをタイブレで落としてからは全く見所のない試合。うーん、シャラポワは別に見たくなかったけど、あっさり終わるぐらいならシャラポワとクゾネツォワで激しい試合をしてくれた方が良かった。テニスってなかなか調子が維持しないところがおもしろくもあり怖いスポーツだと思う。日没サスペンド後の順延分がつまらない試合になることも多いし。

1試合目は満員にはならなかったのだけれど、2試合目を前にどんどんと観客が増えてくる。まあ僕にとっても本日のメインイベントであるマルチナヒンギスvsキムクライシュテルス。そして観客席にはベルギーサポーターっぽい人々がゾクゾク。ヒンギスは僕らの時代の代表って感じがするのでヒンギスの方を応援していたのだが、観客席からは「ヘイ、キム」の声援の方が多い模様。

ヒンギス復帰後まだグランドスラム大会の優勝はない。確かにパワーテニスにテクニックで対抗して勝利する事は出来る。でも勝利し続けることは難しそうだ。キムもエナンもランキング1位のモレスモもみな1本でウィナーがとれるショットを持っているがヒンギスにはそれはない。組み立てで相手を崩して相手にミスをさせるテニスで勝っている印象の方が強い。でもどんなに組み立ててもパワーテニス時代の選手は無理矢理ウィナーを取るショットで組み立てを全て無効化することが出来る。もちろん調子が良くなければ無謀なショットは決まらないのだが、一つのトーナメントを通じてヒンギスが完璧なプレーを続けることが出来ないだろうし、次から次への来る相手の誰かが絶好調の時に当たってしまう確率の方が高い。凄いショットでなくても組み立てでポイントが取れるヒンギスのテニスは見ていて楽しい。でもまだまだパワーテニスに対抗して優勝することは難しそうだ。故障することなく続けてなんとか完全復活を果たして欲しいものだ。

その次の試合は男子ナンバー1のフェデラーとアンチッチの試合だった。フェデラーは史上最強のオールラウンダーと言われるほど穴の少ない選手。他のグランドスラムは全て制しており、今大会全仏をとるとアガシ以来のグランドスラム大会全制覇を達成する。まあクレーにはナダルという最強の王者がいるんだけれど。結局アンチッチにはストレート勝ちしてました。
フェデラーの試合中に我が観客席の近くにあるテレビのセットでナダルがインタビューに答えていて、試合途中ながら観客席周りはナダルを凝視。隣にいたカップルはナダルがインタビュー中にずーっといないなと思ってたら、インタビュー後に戻ってきたときに帽子にサインをもらっていました。恐るべし。

ローランギャロス初日。ものすごい太陽の下6時間近く同じ姿勢で観戦していたので僕の左手の上を向いていた面だけが焦げてました。ヒリヒリ。