日本シリーズ終了


いやはや、あっさりと日本シリーズは終わってしまった。
清水の好投、今江の打撃が絶好調、サブマリン渡辺をとらえることなく、
プレーオフで眠っていたサブローを起こし、イ・スンヨプにもばんばんオーバーフェンスされる。
千葉ロッテのいいところはほとんど全部でたし、(西岡が盗塁できなかったぐらいか?)
阪神タイガースソフトバンク松中同様4番金本にまったくあたりが出ず
終戦までタイムリー欠乏症。藤本が送りバントに失敗したり、強攻策が裏目に出たり
踏んだり蹴ったりで意地を見せることなく大敗。


ゲーム感が失われていることやロッテの勢いばかりが取りざたされているが
ボール球に手を出さずにねらい球を絞って振り切る打撃、西岡などの守備の堅さは
野球の基本に沿ったいいチームだったとしか言いようがない。森監督時代のライオンズを思わせる野球。
そりゃ強い。個人的にはそつのない野球の方が、ホームランボンボンの大味な野球よりも好きなので
ロッテの野球は好感が持てる。まあ唯一なじまないのはあまり送りバントをしないので、
そのぶん見てるとドキドキすることぐらいだろうか。
あとは選手がヒットとかで塁に出るとかならずファンに向かって手を挙げているのは、
日々の積み重ねで定着した行為なんだろうけど、好感が持てるよね。


2年連続でパのシーズン2位球団が日本シリーズを制したこともあり
パのプレーオフ制度、迎え撃つセの制度共に悪政かつ、最大の要因として捉えたがる向きがあるがそれには賛成しない。
もちろんプレーオフ制度をよりよい制度にしてほしいというよりまずはシーズン一位も優勝だろっておもうけど
それは過去にも別blogで書いたので今回は取り上げない。


勢い云々を言うけれど、勢いだけならロッテはプレーオフ第3戦の大逆転負けで終わってた。
第5戦の里崎の一打は勢いではなく強さが打たせたモノだと思う。第5戦に先取点を奪われ、
ノーアウト1・2塁でサブロー強行で失敗したときにはおそらくほとんどのプロ野球ファンは
ソフトバンクが優勝と思っていたはず。シーズン最後の4連戦を見てもロッテとダイエーはほとんど差がない
強いチームだったことからしても、松中問題はあるが、制度の有利さで勝ち上がったとも思えない。


昨年の中日vs西武は甲子園春夏連覇の先輩格立浪が松坂を打ち、勢いをいったんは食い止め、先に王手をかけている。
落合の優勝宣言あたりからおかしくなった。たしかにマリーンズも4連勝したいとか言っていたけど、
自分たちから失速することはなかった。中日は今シーズンもお立ち台で優勝宣言して失速。そういうチームなんだろう。


今年の阪神だって初戦初回の金本の打球がセンター前に抜けてタイムリーになっていたら
ロッテがあれほど勢いづくことはなかった。それを止めた西岡の守備はシリーズを左右するビッグプレーの一つだったと思う。
初戦の先制点をとらせなかったロッテとあっさりとらせてしまった阪神の守備力の差がそのまま
シリーズの流れを決めてしまった気がする。


でも現行のプレーオフ制度が続くなら、来年こそはセかパのシーズン1位にかってほしいな。