ワールドカップがEUROになった日

tvsporteuro20042006-07-01


本日でゲルゼンキルヘンもラスト。このスタジアムは3度目の訪問。慣れというのは怖いものでもはやぎりぎりに行けばいいやという発想のもと昼過ぎにフランクフルトを出発。すでに多くのサポーターはゲルゼンに向かっているのか、電車も非常に空いていた。がいろいろあってゲルゼンに突いたのは試合開始の1時間40分前。ここからシャルケショップに寄ったのがボタンの掛け違いの始まりでシャルケ04ファンショップでステッカーを購入し、ショップの外の露店でアンオフィシャルマッチデーマフラーを購入。
そこからトラムに乗ろうとするが2台続けて満員。スチュワードがバスに乗っていけという。仕方なくバスに乗り込むも出発せず、その間見えるトラムは比較的すいている。。。もちろんトラムに渋滞はない。そしてバスはスタジアム近辺に駐車場が多くあることもあり比較的混雑。まにあうんかいな。しびれを切らしたイングランド人がバスから降ろせと言うので一緒に降りてトラムに再度乗り換える。
が、しかしトラムは2駅行ったところでトラブル発生し、前の数台も全て泊まって乗客が降りている。結局またまたバスに乗り換えスタジアム駅到着は試合開始15分前。そこから走る。セキュリティチェック、チケットゲートをパスして走る。FIFAアンセムが流れている。選手入場だ・・・あー、ポルトガル国歌に間に合わないのか?おー67番ゲートどこだ?一瞬行き過ぎた事に気づき階段を駆け上る。FIFAアンセムが止まった・・・間に合わない。

昨日の準々決勝から両チームキャプテンによる「Say No to Racism」の宣誓が行われている。ゲートからスタジアムの座席に着いて「God Save the Queen」が始まった。おー間に合った。ポルTSTなのに前列はイングランドばっかり。オランダ人から買ったか?一息ついてポルトガル国歌。サポのカズは圧倒的少数だけれど、うーんこの雰囲気たまらん。しかしゲルゼンキルヘンは見やすい凄く良いスタジアムなのだが、今回は最上段。それでも見やすいことは見やすい。
が、しかし屋根の骨格などで反対側ゴールがすっぽり隠れて見えなくなっている。せっかく中央にあるビジョンもFIFAの旗のせいで見えない。おいおいFIFAよ。これはオブストラクテッドviewだろ。これがオブストラクテッドでなくてなにが見切れ席なんだっつーの。アルセル戦のOV席の方がよっぽどましだよ・・・
TSTにはこれがある。結構変な席が多いんだよね。4年前はスペイン戦カンジュで最後列(陸上トラックあり)。今回もハンブルグに続く最後列2度目。シングルで取りまくったEUROの時は結構見やすい席多かったのになー。

さーポルトガルイングランドに2年前と同じ失望を与えるのだ。そして40年前のエウゼビオのチームに肩を並べるのだ。

試合の細かいことを覚えて書くにはMemoが必要だけどそんなものはとっていない。なので試合の120分間に関してはoverviewで感想を。ポルトガルはデコ・コスチーニャを出場停止で欠くため中盤をペチ、マニシェ、チアゴで構成。心配されたロナウドもスタメンでフィーゴと両翼。ワントップにパウレタ。簡単なパスミスとか非常に多かった。まあオランダとの激闘を考えれば疲労があっても仕方ないかもしれない。注目のマッチアップの一つアシュリーvsロナウドは、2年前よりはロナウドが進歩したかなー。2年前は止められて奪われるケースが多かったけど、今回は無理をしないししつこくフェイントをかけて何本かクロスもあげていたしね。が、キレキレではない。
まだユナイテッドのロナウド状態。はやくポルトガル代表のロナウドになってくれ。ワントップのパウレタは相変わらず献身的な働きを見せる。パリSG所属で今期のリーグアン得点王なのにポストプレーから左右へ開いてのセカンドから飛び出すためのスペース作り、前線でのチェーシングなどポルトガルのワントップに求められる働きは非常に多い。それでいて得点でもついにエウゼビオを抜いてるし。パウレタがワントップで入ってるときの方がポルトガルの攻撃はスムーズだよね。フェリペがこだわる理由もわかる。
途中出場組ではシモンはまー相変わらずそこそこの働き。もう少しえぐってくれると楽しいんだけどな。ウーゴヴィアナは・・・デコ・ルイコスタ不在を痛感しちゃうよね。ポスティガも2年前のような衝撃は見せられませんでした。ヌノゴメスでも良かったと思うんだけど。

かたやイングランド。2年前にPKで敗北したとはいえ、ポルトガルはオランダ戦でぼろぼろ。加えて2年前は薬物がらみで出場できなかったリオが加わっているし、ギャリーも復帰。オーウェンの怪我は痛いけど、前回は前半で故障したルーニーがなにか劇的なことをやらかすかもしれない。イングランドの方が好材料は多かったと思います。
が。このチームの最大の弱点はスベンゴランエリクソン(監督)。弱気な采配でチームを負けに導いたりイングランド史上最強かもといわれる豪華なメンバーでありながらつまらない試合の連続。僕にとって、そんなエリクソンイングランドの象徴とも思えるハーグリーブスが先発。

ポルトガルはクロスをあげてもテリーとリオに跳ね返され、ミドルシュートが枠に飛ばなかったり。イングランドは2回ぐらい決定的なチャンスで柳沢のごとくはずしていたため共に得点を感じさせない試合展開。ベッカムがレノンに交代。なんでと不思議だったのですが延長にはいるときかな、裸足で足ひきづっていたので故障交代ってことでしょう。そしたら、やっちまいましたよ。悪童が。。。ルーニー、カルバリョを踏んづけ、ロナウドを突き飛ばして1発退場。これでオーウェンを怪我、ルーニーをレッドとフォワードが壊滅。そこでエリクソンはジョーコールをはずしてクラウチ。テクニックでポルに対抗可能なコールはずしてクラウチか・・・
個人的にはチームの中でイマイチフィットしていないランパードを変える方が良いような気もしたけど、エリクソンにそんな度胸はないよね。どうもスティーブンGとフランクのセンターハーフはイマイチなんだよなー。この試合に限ってはスティーブンの方が持ち味を出してたとおもうけどフランクはバランス取ったりすることに終始してて良さがでてなかったなー。逆にハーグリーブスが攻守で良いところに顔を出して今までの悪印象を払拭してただけにフランクの印象が薄まってしまった。まあ悪いのは共存の方法をとうとう見つけ出せなかったエリクソンが悪いんですが。

延長になってレノンが何度かポルトガル守備陣をかき回すケースが見られたこととクラウチポストプレーは競り勝っていたぐらいでポルトガルはびっちりひいた守備陣の前で横パスの連続。試合の時間もFIFAの旗が邪魔で見えず、時計で推測しながら見る展開。テリーが足をつってたかな。そしたらキャラガーをレノンに変えて投入。なぜ。テリーははずしたくないから?キャラガーがPK要員?ポルが一度オフサイドゴールをしたぐらいでスコアレスドロー。2年前に続きまたもやPK。
ポルの1番手はシモン。安心して見ていられる。一方イングランドはフランク。しかし失敗。リカルドがセーブ。そしたら機能しなかったウーゴビアナも失敗。あぁ・・・。そしてこの試合で少し評価を見直したハーグリーブスが成功。リカルドさわってんだけどなー。コースがぎりぎりでは止められない。そしたらペチが失敗して少し胃が痛くなる・・・。ここでスティーブンG。コースがあまあまで失敗。命拾い。ポルはポスティガ。EUROではチップキックで決めたけれど今回はしっかりキーパーの動きを見て逆をつく。こいつ冷静だなぁ。そしてキャラガー。いちどはボールセットして後ろにさがり、振り向いてすぐに蹴って決めたのだけれど、笛が鳴る前だったのかな?蹴り直し。読ませないために時間かけずに蹴ったのに今度はよみあいになってリカルドがストップ。すげー3本止めた。相手がはずしたんじゃなくて止めた。神が降臨してる。
最後はクリスティアーノ。こいつもPKは旨い。一度フェイントを入れてキーパーをとばして逆へきっちり決め咆吼!!!
おいらも咆吼!!!

これで66年のエウゼビオポルトガルに並ぶSF進出。次はコスチーニャとデコが戻ってくる。ペチはでれないけど関係ない。行けるぞー。いや行くぞFinal。

もう片方の準決勝ではアンリが決めて前々回王者が前回王者を返り討ち。ブラジルはフランス決勝以来の敗北をまたしてもフランスに。フランス来ちゃいましたね。カルテットマジコは不発のまま結果も出せずに帰国か・・・慣れないことはやっちゃいかんのよ。慣れない負けは国民も黙っちゃいないだろうし・・・あぁパレイラ

これでポルトガルの準決勝の相手がフランスに決定。EURO2000の怪しいPK決着のリベンジを果たすときが来た。そしてジズーに引導を渡してしまえ。なんといってもおいらとフランスの相性はばっちり悪い。1勝2敗1分。得点2失点4。2度の負けは共に大会から敗退を見届けている。立派な疫病神様である。ということは・・・
ミュンヘンの準決勝は超楽しみ。ドルトムントは・・・スタジアムも飽きたしアズーリもそんなに見たいわけじゃないしうーん。
ドイツはイタリアに勝ってないらしいけど、どうせ勝つんでしょ・・・ゲルマン魂大爆発で。

アルゼンチンとブラジルが姿を消してEUROに変貌してしまったけど文句や批判はでるんだろうか?
おいらの見たかった初優勝をかなえる事が出来るのもポルトガルだけだし。ドイツ4回目なんて結末は期待してない!